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狼殿下‐Fate of Love‐ 動画観るならどこ!?

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狼殿下‐Fate of Love‐

狼殿下‐Fate of Love‐
宿命を背負う姫と彼女を愛する二人の王。運命の愛と戦いに心揺さぶられる、アクション・ロマンス時代劇!

煬国奎州(けいしゅう)城の姫、馬摘星(ばてきせい)は、狼に育てられた狼仔(ろうし)と、心を通わせ友情を育んでいた。しかし、ある事件をきっかけに狼仔は行方不明に。罪悪感を抱き続けて8年後、何者かの襲撃により父親を殺された摘星は新たな城主に。その目の前に現れた煬国の皇子・渤王。彼は摘星を突き放すが、摘星はなぜか狼仔の面影を感じる。実は8年前、狼仔は煬国皇帝に助けられ、彼の刺客となっていたのだ。この再会が運命を大きく変えていく中、摘星に想いを寄せる疾沖が2人の前に出現。やがて渤王と摘星は愛し合っているにもかかわらず、敵として戦う道へ。それでも、自分の命に代えても摘星を守るという渤王の強い愛と、摘星の憎しみを超越した愛、摘星を信じて支え抜く疾沖の切なくも優しい愛——三人三様の交差する想いが綴られる。

おすすめ度
ジャンルアクション・ロマンス時代劇
放送年2020年
DVD-SET12022年1月7日
DVD-SET22022年2月2日
DVD-SET32022年3月2日
DVD-SET42022年4月7日
出演者ダレン・ワン
リー・チン
シャオ・ジャン
シン・ジーレイ
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予告編

第1話無料公開




狼殿下‐Fate of Love‐ 動画観るならどこ!?

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ぺんぺん
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配信状況の詳細

字/吹配信期限
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あらすじ

煬国の奎州(けいしゅう)城の姫・馬摘星(ばてきせい)は狼狩山で孤児となり狼に育てられた狼仔(ろうし)と出会い心を通わせていく。そんなある日、奎州城を訪問した夏侯義(かこうぎ)が殺され、その犯人と疑われた狼仔は追われる身になってしまう。摘星は彼を逃がすためにわざと突き放すが、その後、彼は生死不明に。それから8年―、狼仔を想い続けていた摘星に、一族が殺される悲劇が起きる。なんとか生き延びた摘星は、煬国の第3皇子・渤王(ぼつ)に命を救われ、王命で彼と婚約。摘星は冷たい渤王に戸惑いながらも狼仔の面影を感じ惹かれていく中、やがて正体を隠した賞金稼ぎの風来坊・疾沖(しつちゅう)が現れ、3人の運命が大きく動き始める―。

各話エピソード

※配信されているものとは編集・話数が異なる場合があります。

第1話 狼怪ろうかいうわさ

奎州(けいしゅう)城主・馬瑛(ばえい)の娘、馬摘星(ばてきせい)は父親不在の馬府で義母や義兄から冷たくあしらわれていたが、郡主として民からは慕われていた。昨今、巷では「狼の肉が百病に効く」と話題になる一方で、狼狩(ろうしゅ)山には人の姿にも似た狼怪(ろうかい)が出るという噂(うわさ)がささやかれ、実際に襲われたという者まで現れる。おびえた民は城主代理の馬俊(ばしゅん)に退治してくれと直訴。馬俊は相手にしないが、馬摘星が言葉巧みに馬俊に狼狩山の調査を承諾させる。馬俊が山へ出かけていくと…。

第2話 友情と約束の証し

馬府の客人である夏侯義(かこうぎ)が、その血肉を薬にしようと狼の子に刃を向けた次の瞬間、何者かに殺される。そこへ駆けつけた馬瑛が見たものは、狼の子を連れ去る狼仔(ろうし)の姿だった。すぐに馬家軍が狼狩山を捜索し、狼仔は捕らえられてしまう。しかし馬摘星が振る鈴の音を聞いたとたん、怪力を発して檻を破る。このまま山にいれば狼仔が危ない。馬摘星は心を鬼にして、狼仔を冷たく突き放す。独自に下手人捜しをすると、思わぬ人物が名乗り出て…。

第3話 引き裂かれた絆

狼仔が下手人でなかったことが判明し、馬摘星は義兄らを止めるため狼狩山へ向かう。だが一足遅く、目に映るのは千尋の谷に落ち、矢を射掛けられる友の姿だった。狼に育てられた少年に興味を持った煬(よう)国皇帝・楚馗(そき)は、馬府に捜索から手を引けと命じる一方、ひそかに狼仔を捜し出し養子にする。その時、狼仔は馬俊の虚言によって馬摘星に裏切られたと誤解し、底知れぬ絶望と悲しみの中にいた。8年後、狼仔は厳しい訓練を経て冷酷な渤(ぼつ)王となる。

第4話 再会

奎州を訪れた渤王は、1軒の茶店に掲げられた謎解きを見つけた。謎解きを出題したのは馬摘星で、正解者を頼りに狼仔の手がかりを探していた。正解した“客人”を捜す馬摘星は、自分の狼仔への想いが父を苦しめていると知り、狼仔を忘れる決意をする。一方、馬瑛殺害を企てる楚馗は、暗殺部隊・夜煞(やさつ)隊を使って馬府を襲撃させるも、馬摘星だけは殺さず渤王に預けた。重傷を負い昏睡する馬摘星を見た渤王は、郡主がかつての友だと知る。

第5話 面影に揺れる心

馬家一族惨殺の衝撃で馬摘星は心の病を患い、生ける屍となってしまう。生存の可能性を信じて馬摘星を訪ね当てた通州(つうしゅう)の若城主・顧清平(こせいへい)は、渤王らが目を離した隙に馬摘星を連れ去る。一方、溍(しん)国の陰謀による馬府襲撃の知らせを受けた馬峰程(ばほうてい)は城主の敵を討つため、馬家軍を率いて都に向かう。この知らせを聞いた楚馗は馬家軍が溍国討伐のため、朝廷に帰順すると踏んで丞相(じょうしょう)の敬祥(けいしょう)を迎えに出すが、馬峰程の胸には晴らしきれない疑念があった。

第6話 誓約に隠された真実

楚馗への不信感から今にも都を攻めようとする馬家軍だったが、馬府襲撃が溍の陰謀である確かな証拠を手にした馬摘星が渤王と共に危機一髪で駆けつけた。郡主の無事を確認し、楚馗への疑念が消えた馬家軍の将士らは朝廷への帰順を誓う。楚馗は馬家軍をとがめなかったものの両者の間には溝が残った。馬家軍を率いる立場となった馬摘星は関係改善を心に誓うが、そんな馬摘星に皇帝は君臣の絆の強化をにおわせつつ、渤王との婚姻を持ちかける。

第7話 ぼつ王府へ

馬摘星は渤王府へ向かう途中で物乞いを拾う。その者は第2皇子である允(いん)王の実父を名乗る林広(りんこう)であり、奴婢の身分に落とされるも允王に会うため逃げ出していた。傷だらけの林広を王府に担ぎ込んだことで渤王から責められる馬摘星。贈った硯もすげなく返され、あげくの果てに割られてしまう。さらに見せかけの夫婦を演じるとまで宣言されるが、自分に対する偏見をどうにか拭いたいと願うのだった。そんな折、允王と王妃の敬楚楚(けいそそ)が渤(ぼつ)王府を訪れる。

第8話 誤解が解ける夜

娘を允王に嫁がせている敬祥は、林広の存在に危機感を募らせていた。兵を率いて渤王府に乗り込むと、允王を狙う刺客として林広を連行し、口封じのため始末する。馬摘星は刺客を引き入れた罪により、三日三晩跪くよう楚馗に言い渡される。脚に古傷を抱える馬摘星を案じた馬婧(ばせい)が渤王に助けを求める中、かつて狼仔を助けようとして脚を折られたいきさつを語る。過去の裏切りが誤解だったことを知るやいなや渤王は馬摘星の元へ馬を走らせ…。

第9話 蛍の舞う庭園で

ようやく体が回復した馬摘星を、渤王は王府内の別院に招待する。渤王はこれまで誰も別院に入れたことがない。馬摘星の招待は、渤王が馬摘星を妃(きさき)として受け入れる意思表示でもあった。その夜、蛍の飛び交う庭園で、酒に酔った馬摘星は再び渤王と狼仔を混同してしまうが、渤王は優しく受け止める。林広の一件で、渤王と允王の間には、しこりが生じていた。折しも迄貚(きったん)国の使臣を迎えるにあたり援軍を得ようと企む楚馗は、允王に渤王の補佐役を命じる。

第10話 型破りな公主

迄貚国からやって来るのは使臣ではなく公主の耶律宝娜(やりつほうな)だと判明する。允王の提案で、耶律宝娜を刺激しないよう、渤王と馬摘星の婚約は秘密にすることに。渤王に好意を持つ耶律宝娜は、七夕を渤王と過ごすため予定より早く到着。型破りな宝娜によって王府はかき回されるが、馬摘星は表向きは王府の食客として、実際は未来の王妃として、見事な手腕を発揮し難局を乗り越える。しかし公主に優しく接する渤王を見ていると、嫉妬を感じずにいられなかった。

第11話 ぼつ王の贈り物

自分との婚約を隠すよう渤王に勧めた馬摘星だが、渤王が耶律宝娜と親しくしている姿を見ると嫉妬にさいなまれる。2人きりで書の稽古をするという耶律宝娜たちを見送った馬摘星は、いらだちを弓の稽古で晴らそうと渤王に見立てた藁人形に矢を射る。一方、部屋からいなくなった渤王を捜す耶律宝娜は、渤王が買った匂い袋が馬摘星の部屋にあるのを発見。自分への贈り物だと思い込んでいた耶律宝娜は激怒して允王の元に怒鳴り込み、ある知恵を授けられる。

第12話 馬摘星ばてきせいの申し出

渤王に想いを踏みにじられた耶律宝娜は盟書を焼き捨て都を飛び出し迄貚への帰路に就くが、その途中で姿を消してしまう。耶律宝娜の身に何かあれば迄貚との関係はもちろん、人質となっている第4皇子の身にも危険が及ぶ。楚馗は重罪人として渤王を牢に入れ、允王と丞相に耶律宝娜の捜索を命じる。一方、渤王の投獄を知った馬摘星は渤王に代わって耶律宝娜を捜し出すことを楚馗に願い出る。そして牢にいる渤王に面会して、ある物を要求するのだった。

第13話 賞金稼ぎの男

無事に耶律宝娜を救い出した馬摘星は賞金稼ぎの疾沖(しつちゅう)から、さらった耶律宝娜を山神廟(さんじんびょう)で引き渡す約束だったと聞かされ、武装して向かうことに。牢から出た渤王も急遽捕り物劇に加わる。山神廟に現れた黒幕は、果たして敬祥であった。事前に疾沖と取り引きした允王は無実を装い難を逃れたが、完全に疑いを払拭するため狂言自殺を図る。耶律宝娜が帰国し、渤王府では改めて七夕を祝う。蛍の舞う中、馬摘星と渤王を結ぶ赤い糸が訳もなく切れてしまう。

第14話 決意

渤(ぼつ)王は馬摘星(ばてきせい)を楚馗(そき)の思惑から守るため、突き放すことを決意し、再び冷たい態度を取り始める。援軍の盟約を結び、さらに人質となっている第4皇子・楚有禎(そゆうてい)を迎えるため、渤王は馬摘星を伴い迄貚(きったん)へと出立。隊列には疾沖(しつちゅう)も相馬師として同行していた。道中、馬摘星になれなれしい疾沖を見て渤王は怒りをあらわにするも、頑なな態度は緩めない。渤王の変わりように戸惑いを隠せない馬摘星は疾沖の提案を受け、奎州(けいしゅう)城府での宴で王女の舞を披露するが…。

第15話 懐かしの洞窟で

渤王は宴客の面前で馬摘星の舞を酷評し、激しく罵った。更に渤王から耐えがたい辱めを受けた馬摘星は、傷心のまま狼仔(ろうし)との思い出の詰まった狼狩(ろうしゅ)山をさまよう。疾沖は、以前聞いた馬摘星の言葉を頼りに、狼狩山の洞窟で彼女を発見。しかし、それより先に、渤王は行き倒れていた馬摘星を見つけ、安全な洞窟で介抱していたのだった。馬摘星は、疾沖に苦悩を打ち明けると、朝廷や馬家軍のために渤王との愛のない結婚を受け入れる決意をする。

第16話 伏虎林ふくこりんわな

渤王は耶律宝娜(やりつほうな)から密会を求める親書を受け取り、伏虎林(ふくこりん)に向かった。不審を抱いた馬摘星は、それが罠(わな)だと気づき、耶律宝娜と共に伏虎林へ急ぐ。馬摘星の身を挺した作戦によって渤王は窮地を脱したが、馬摘星は疾沖をかばって敵の矢を受け、瀕死の重傷を負う。一命を取り留めた馬摘星が疾沖に狼仔の話をすると、疾沖は、自分も狼仔のように馬摘星に寄り添いたいと想いを告げる。その頃、渤王は取り出した矢じりから、襲撃は溍(しん)国の仕業だったと気づく。

第17話 義兄弟きょうだいの確執

長年、人質となっていた楚有禎は解放されたが、迄貚まで迎えに来た渤王に反抗的な態度を見せる。その頃、都では允(いん)王妃の密告により、允王が耶律宝娜を利用して渤王を亡き者にしようとしたことが発覚していた。急ぎ都に戻った渤王らの前で允王は罪人として皇陵に送られる。兄が捕らわれた姿を見た楚有禎は皇帝であり父である楚馗に赦免を願い出るが楚馗は許そうとしない。もともと渤王に不信感を抱いていた楚有禎は、楚馗に対する反感をも募らせる。

第18話 明かされた真相

射的で馬摘星と渤王の仲を取り持とうとする馬婧(ばせい)や海蝶(かいちょう)らのもくろみは疾沖の登場で失敗に終わる。渤王は自分が贈った匂い袋を今も馬摘星が大切に持っていると知ると、かつての愛の言葉は戯れだったと言い、取り上げて風に飛ばしてしまう。傷ついてその場を離れる馬摘星だが、その後、渤王が風の流れを読んで、匂い袋をその手に取り戻している様子を目撃。この光景を見てあることに思い至った馬摘星は、すぐに馬を走らせ、あの崖へと向かう。

第19話 せいおおかみの再会

鈴の音を頼りに、狼狩山で待つ馬摘星の元へ駆けつける渤王。渤王が狼仔だと確信した馬摘星は崖下に身を投じ、それを目の当たりにした渤王は思わず“星(せい)”と呼びながら後を追う。無事に地上へ降り立つと、互いを確かめるように額を重ね合わせる2人。その様子を見ていた疾沖は馬摘星をさらい、借りを返してもらうため3つの要求を伝える。鈴の玉と唇を奪い、恋敵への意趣返しを済ませると、馬摘星への想いを封印して旅立つのだった。

第20話 あの頃のように

お忍びで奎州城を歩く馬摘星と渤王は、偶然酒楼の方(ほう)店主と娘の紅児(こうじ)に再会する。紅児は渤王に投げつけられた言葉により人を寄せつけない孤独な少女となっていた。そこで馬摘星は一計を案じ、紅児を子供たちと遊ばせる。遊びのさなか渤王の顔を見た紅児から、かつて酒楼を借り切った男と馬摘星が共にいる男が同一人物だと聞いた方店主は、馬家一族惨殺との関わりを怪しみ馬峰程(ばほうてい)に報告。一方、都では渤王と馬摘星の関係を知った楚馗が激怒していた。

第21話 美しき宿敵

脚の治療のため皇宮に入った馬摘星の前に、遥姫(ようき)という名医が現れる。馬摘星は、5日間皇宮にとどまり、誰との面会も禁ずることを告げられる。馬摘星を診る医師が遥姫だと知った渤王は顔色を一変。かつて渤王と遥姫は夜煞(やさつ)隊に所属する旧知の間柄で、隊長の座を巡る争い以降、不仲が続いていた。渤王に会った遥姫は、治療の際に馬摘星の体に毒を仕込んだことを告白。楚馗が毒を使って馬摘星を苦しめ、渤王の忠誠を得ようと企んでいるというが…。

第22話 2つの顔の間で

楚馗と遥姫の策略から無事に逃れることができた馬摘星が渤(ぼつ)王府に戻ってくる。渤王は馬摘星に優しく接し、王府に花を植えることも了承する。渤王が狼仔に戻ることを望む馬摘星は喜ぶが、なおも渤王の本質を理解できずに思い悩んでいた。そんな時、馬摘星は渤王が処刑した罪人の家族に出会い、渤王が罪人の高齢の母親を今もひそかに援助していることを知る。馬摘星は、いつまでも狼仔に固執せず、ありのままの渤王を受け止めるべきだと気づき…。

第23話 命を懸けた恩返し

段言喩(だんげんゆ)の文を読み馬瑛(ばえい)の死に疑問を抱いた馬摘星は、馬府襲撃の再調査を願い出て楚馗の怒りを買い、投獄されてしまう。真相が明らかになることを恐れた楚馗は、溍軍の泰保営(たいほえい)攻めで馬家軍を使い捨てにすると同時に、馬摘星も始末しようと考える。一方、奎州を訪れた疾沖は、ひょんなことから馬摘星のお気に入りである酒楼の店主父娘が何者かに殺されたことを知る。事件解決の協力に懸賞が出ると聞いた疾沖は独自に調べ始める。

第24話 王府の絆

文衍(ぶんえん)の犠牲により、楚馗はすべてが遥姫の陰謀であったと信じた。馬摘星は牢を出され、入れ替わりに遥姫が投獄される。渤王府にもいっときの穏やかな時間が戻るが、馬摘星に対する楚馗の殺意は完全に消えてはいなかった。泰保営攻めが近づく中、馬家軍は将軍である馬峰程をはじめ、多くの兵が瘴気(しょうき)に侵されていた。馬瑛の敵討ちを心に誓う馬峰程は溍への復讐を果たすため、都に疫病の状況を報告し援軍の派遣を要請するが…。

第25話 婚礼の予行

馬摘星を馬家軍もろとも始末するようにと楚馗に命じられた渤王は、行き場のない気持ちを抱え、ひとり涙する。感情を押し殺し、渤王は前線へ向かう馬摘星のために戦術を教え、特製の鎧を与えて「何があっても生きろ」と伝える。その夜、壮行の宴を催すと花嫁衣装に身を包んだ馬摘星が目の前に現れる。渤王は婚礼の予行に付き合うものの、夫婦による拝礼は拒み、ただ口づけを交わすのだった。一方、疾沖は馬府が襲われた真相にたどり着いていた。

第26話 悲しき人質

馬峰程(ばほうてい)は馬瑛(ばえい)の死の真相を知るやいなや憤死を遂げた。残された馬家軍は疾沖(しつちゅう)と共に馬摘星(ばてきせい)の身を守るため馬を走らせる。馬摘星は道中で馬婧(ばせい)と再会するが、味方と思っていた渤軍兵に取り囲まれてしまう。そこに現れたのは、兵を従わせる謎の男。外套の頭巾からのぞく顔は、果たして渤(ぼつ)王その人であった。渤王は償いの決意を冷たい仮面の下に隠したまま、毒に侵された馬摘星を救おうとする。そうとも知らず、捕らわれた馬摘星は牢の中で深い悲しみに沈む。

第27話 明かされた正体

疾沖は渤王の義弟・楚有禎(そゆうてい)を誘拐。楚馗(そき)や渤王に対して、馬摘星たちとの交換を求める。馬摘星の解毒を急ぐ渤王は、解毒薬を食事に混ぜて飲ませようとするが失敗したため、馬摘星を渤(ぼつ)王府に呼び出すことに。馬摘星は馬府襲撃の真相を知ったうえで、重要な事だとして、渤王自身は渤王でいたいのか狼仔でいたいのかと問いただす。渤王が馬摘星と狼仔(ろうし)の思い出の品を燃やすと、衝撃を受けた馬摘星は失神。その隙に渤王は口移しで薬を飲ませ、解毒は成功するが…。

第28話 弓に込めた想い

人質交換は成功した。馬摘星より遅れて解放された馬婧は、渤王から奔狼弓(ほんろうきゅう)を預かっており、「この弓で私を殺せ」という渤王の言葉を伝えた。復讐に燃える馬摘星は、奔狼弓で敵を討つことを決意する。疾沖と共に溍(しん)の都・泰元(たいげん)に着いた馬摘星たちは、民から親しまれる川(せん)王という、これまで知らなかった疾沖の姿を目にする。一方、解放されて煬国(よう)に戻った楚有禎は、馬摘星の家族を殺害させ、その罪を溍になすりつけた父・楚馗に憎しみを抱き、激しく非難する。

第29話 焦燥

泰元城に着いた馬摘星は一刻も早く渤王と楚馗を討ちたいと焦っていた。しかし、溍(しん)王が楚馗討伐に乗り出す気配は見られない。寝食を忘れて兵書を読む馬摘星を心配した疾沖は自分が力になると言うが、馬摘星は巻き添えにしたくないと考える。前朝の屛芫(へいげん)公主が楚馗の殺戮を逃れて溍で生存していることを知った馬摘星は、前朝唯一の皇族として尊重される屛芫公主から派兵を訴えれば溍王も動くと考え、溍王の許しを得ることなく公主の居所に忍び込む。

第30話 課せられた使命

かつて前朝の人質だった迄貚(きったん)の王子が新王に即位すると知った楚馗は、迄貚と溍との関係修復を懸念し、渤王を即位の儀に派遣して新王の本音を見定めようとする。一方、溍王は馬摘星と耶律宝娜(やりつほうな)との関係に目を付け、私情で勝手な行動を取った罪を償う機会として、即位の儀に赴き煬国と迄貚との盟約を破棄させよと馬摘星に命ずる。即位の儀に赴けば渤王と顔を合わせるのは必至だ。意欲を見せる馬摘星とはうらはらに、馬摘星の心情を心配する疾沖だが…。

第31話 敵同士として

煬国との盟約を破らせるべく諫言した馬摘星は迄貚の新王の怒りを買う。そこで日食の計を実行に移すものの、渤王が太陽に向かって矢を射たことで当てが外れる。渤王は馬摘星を慕う耶律宝娜から嫌がらせを受けるが痛くもかゆくもない。そこに疾沖が現れ、一対一で戦うことに。馬摘星は渤王に弱さを指摘され、無力感に打ちのめされるが、奥の手として、前朝の皇族である屛芫公主を迄貚王に再会させ、どうにかして援軍を出させまいと尽力するのだった。

第32話 公主の姿絵

渤王は屛芫公主を名乗る女を罠(わな)にはめて偽者だと見破る。その正体はかつて公主に仕えた侍女であった。実は馬摘星は偽者と承知の上で溍王と手を組んでおり、策が失敗した際は1人で責任を負う覚悟だった。屛芫公主の顔を知る元宮廷絵師を渤王が捜す一方で、疾沖は証拠を奪おうとする。そこで渤王を足止めするため、腰帯を巻き合い愛の証しを交わす芝居に耐える馬摘星。おかげで無事に天幕を抜け出せた疾沖は、絵師から姿絵を奪うが…。

第33話 皇女の証

屛芫公主の姿絵に加え、公主が残した石玉が決定的な証拠となり、馬摘星こそが前朝の血筋を引く皇女であると証明された。恩人を裏切ることができない迄貚王は煬国に援軍を送る盟約を破棄し、楚馗を激怒させる。楚馗は、楚有禎を負傷させ、援軍獲得に失敗した罰として、狼骨(ろうこつ)花の汁の付いた鞭で渤王を打つ。溍国では、溍王が馬摘星を国主として擁立することを提案するが、朝廷内では若い馬摘星の力量に不安を抱く魏(ぎ)王と大臣たちが反対の声を上げた。

第34話 父の思い

馬家軍が溍軍に編入されると知り馬邪韓(ばやかん)たちが抵抗した。疾沖が軍を指揮することで騒動は収まったが、これは溍王に対する反対勢力拡大を謀る疾沖の策略だった。実は溍王はそれを知ったうえで疾沖に自由に振る舞わせ、ある思いを伝えようとしていた。煬国では前朝の皇女の出現や、渤王や楚有禎に関わる噂(うわさ)が広まり、民は動揺し軍隊の士気は下がった。溍討伐を焦る楚馗は、遥姫(ようき)に命じ、鞭打ちの刑以来意識が戻らない渤王の治療を急がせる。

第35話 心からの帰郷

溍王の親心を知った疾沖はこれまでの過ちを詫び、溍国に戻ることを許された。馬摘星は皇女の身分を回復し、溍王父子も久々に家族団らんのひとときを過ごす。馬摘星は疾沖が川王の身分に戻り、再び川龍(せんりゅう)軍を指揮することを許された祝いとして、馬家軍の主将の座を疾沖に任そうと考える。しかし、馬摘星に対する疾沖の想いを知る馬婧は、贈るなら必要なものより欲しいものがいいと主張し、白紙の借用証文を渡して、内容は自分で書かせようと提案する。

第36話 ぼつ王の弱点

柏欀(はくしょう)城での渤王との決戦を前に綿密な作戦を立てる溍軍の陣営に、参謀の袁策(えんさく)から渤王の致命的な弱点が報告された。同時に、予想より早く柏欀に到着した渤王から、皇女との会見を申し込む書状が届く。馬摘星の身を案じて会見に反対する疾沖だが、渤王の弱点を突く作戦の準備が整うには、あと2日必要だ。渤王の柏欀攻撃を2日後まで引き延ばすためにも会見に臨まねばと考える馬摘星は、渤王への贈り物として蝶を集めてくれと疾沖に頼む。

第37話 降り注ぐ矢の雨

ついに柏欀の大戦が始まった。ある大きな決意を胸にただ1人、ゆっくりと歩を進める渤王。馬摘星への深い愛を持って、降り注ぐ矢の雨を浴び続ける。馬摘星は敵討ちを果たすべく戦場に身を投じるが、力及ばず倒れてしまう。若い命を散らしかけた馬摘星を救ったのは、満身創痍の渤王であった。渤王は深手を負った馬摘星を抱きかかえ戦場を抜け出す。一方、楚馗の軍営を攻めていた疾沖は馬摘星の危機を知り、慌てて捜索に乗り出す。

第38話 真相を秘めて

馬摘星(ばてきせい)を連れて山道を急ぐ渤(ぼつ)王。辛辣な言動で馬摘星には気づかせないようにしながら、馬摘星の傷を悪化させないために担いで川を渡り、馬摘星が暑さで倒れないよう薄着にさせ、虫に食われていない果実を採って馬摘星の腹を満たす。最初は反発していた馬摘星も、渤王という冷たい仮面の下には狼仔(ろうし)がいることに気づき始めるのだった。山中の旅が終盤にさしかかった頃、追いついた疾沖(しつちゅう)は、渤王の行動に疑問を感じ、隠されていた真相を聞き出す。

第39話 生死を共に

馬摘星が目覚めると、すでに渤王の姿はなかった。溍(しん)国に戻った疾沖と馬摘星は、馬摘星が渤王にさらわれながらも無事帰還したことで、2人の不埒な関係を疑う噂(うわさ)があることを知る。そして皇女としての馬摘星の名誉を守るため、疾沖は馬摘星を娶ると宣言する。渤王は溯暘(そよう)に帰る前に遥姫(ようき)を呼び出した。自分の死後、楚有禎(そゆうてい)と夜煞(やさつ)隊を守るよう頼み、赤霄(せきしょう)剣と同じ玄鉄(げんてつ)でできた匕首(ヒシュ)を渡した。渤王を慕っている遥姫は、渤王の命を守るため、一計をめぐらす。

第40話 せん王の婚儀

疾沖は馬摘星の様子から、自分は愛されていないことを思い知らされて苦悩する。偶然にも馬摘星の婚儀と渤王の処刑は同日同時刻に行われることになった。疾沖は婚儀の最中、そのことを馬摘星に告げる。しかしその時すでに、遥姫の天象を利用した計略が成功し、渤王の処刑は中止され、渤王は奴隷として黔奴営(きんどえい)に送られることに決まっていた。黔奴営はかつて渤王が捕らえた者たちが働かされている場所で、渤王にとっては地獄のような場所だった。

第41話 君がため初夜に酔う

婚儀を終えた疾沖は新婚の部屋に馬摘星を待たせ、夜更けになってやっと姿を現した。酒に酔った疾沖は馬摘星にも強い酒を勧める。疾沖が浴びるほど酒を飲んだのには訳があった。一方、渤王は死罪は免れたが奴隷として黔奴営に送られた。これを知った疾沖は楚馗(そき)と渤王の関係決裂を好機ととらえ、敵情を誰よりも知る渤王を黔奴営から救い出し、溍軍への協力を説得すれば煬(よう)国に勝てると溍(しん)王に持ちかける。馬摘星や王戎(おうじゅう)は反対するが、溍王は…。

第42話 贖罪しょくざいの道のり

允(いん)王の命による意図的な特別扱いによって、もともと渤王に恨みを持っていた奴隷たちはいっそう殺意を募らせる。過去を償いたいと願う渤王は他の奴隷をかばって胸に焼き印さえ受けるが、奴隷たちにその気持ちは伝わらない。その頃、渤王を救い出すべく黔奴営がある村にやってきた疾沖と馬摘星。村には渤王が戦狼(せんろう)を操って人を殺したという噂が流れていた。一刻も早く渤王を救い出したい2人は、黔奴営に顔が利くという人物を見つけ出したが…。

第43話 救いの手

趙六野(ちょうりくや)は自分の流した噂がでたらめだったと知り、深く恥じ入る。殺されそうな渤王をかばうが、允王の怒りを買って牢に入れられてしまう。贖罪(しょくざい)のため死ぬつもりだった渤王は、ついに覚悟を決める。奴隷たちの信頼を得て趙六野を救い出し、疾沖と馬摘星の力を借りて脱獄に成功する。しかし逃げる途中で趙六野の父親が追っ手の矢に倒れ、ようやく再会した父子は死に別れることに。溍国に逃げ延びても涙に暮れる趙六野。そこで渤王は馬摘星の話をする。

第44話 盟友

溍国に腰を落ち着けた渤王と奴隷たち。酒と獣の肉で大いに浮かれ騒ぐが、ふと故郷に思いを馳せて沈み込む。そこで渤王は、皆を励ますため再び故郷に連れ帰ってみせると約束する。同盟を結んだことで渤王は盟友となるが、真相を知らない馬摘星にとっては今なお不倶戴天の敵として複雑な関係に。そして2人の心をつなぐ思い出も枷のように心に重くのしかかる。一方、遥姫は渤王への愛を胸に秘め、渤王の憂いを取り除くために祭祀を執り行おうとする。

第45話 皇帝の決断

允王は張錦(ちょうきん)を籠絡して楚馗に毒を盛った。容体が悪化し失明した楚馗は張錦の裏切りと允王の謀略を知り激怒。その場で張錦を斬ろうとするが、遥姫から張錦は処罰せず允王を倒すために利用することを提案される。ひそかに煬国に戻った渤王は楚馗の元へ。命を取らない代わりに自分が允王を討ったあと、楚有禎に譲位することを約束させる。楚馗の延命祈願のための祭祀が始まった。渤王と楚馗の取り引きを知らない允王は楚馗の名代として儀式を執り行う。

第46話 明かされた真相

疾沖は馬摘星と渤王の幸せのために、口止めされて隠していた数々の真相を馬摘星に話した。そして馬摘星に離縁を申し出るが、夫からの最後の願いとして渤王のそばにいてやってくれと頼む。馬摘星は文衍(ぶんえん)への弔いの言葉にかこつけて、渤王に今後はそばで世話をすると伝えるが、自分に死期が迫っていることを知った渤王は、馬摘星の気持ちを拒む。同じ頃、渤王があと半年の命と知った遥姫もまた、馬摘星に恨みを捨て最期まで渤王に寄り添ってほしいと頼む。

第47話 つかの間に願う永遠

渤王は馬摘星と2人きりで、しばし穏やかな時を過ごす。しかしその胸には、愛する者たちのために身命を賭して允王を倒す覚悟が秘められていた。残された時の短さを思い、後に残す馬摘星の身を案じる渤王。夢枕に第1皇子が立ち、胸には一抹の不安がよぎる。その頃、皇宮では遥姫の留守を預かる子神(ししん)の元を太監(たいかん)の張錦が訪れていた。張錦は允王が挙兵したことを告げると、いずこからか計画が漏れたのではと問う。思わず渤王の名を口にする子神だが…。

第48話 紅さす花嫁

疾沖は失恋の痛手を引きずったまま、間近に迫る決戦に備えていた。そこに兵を装う耶律宝娜(やりつほうな)が現れた。疾沖を案じて軍営に潜り込んでいたのだ。寄せられる好意に戸惑い、その身を案じるあまり、冷たい言葉で突き放す疾沖。耶律宝娜は涙ながらに琥珀を残して去る。捨て身で楚有禎を救おうとする渤王を、馬摘星は監禁させてでも引き止めた。数日後、檻から出させると、赤い紅をさして花嫁衣装で待ち受ける。ある決意を胸に秘め、口づけを交わすのだった。

第49話 思い出の狼狩ろうしゅ山へ

馬摘星が仕込んだ安神(あんしん)薬のために薄れゆく意識の中で、渤王は立ち去る馬摘星を引き止めようとするが、倒れてしまう。馬摘星は、ただ1人楚有禎の奪還計画を知る遥姫と共に煬国に向かう。だが溯暘への入城が許されたのは馬摘星だけだった。それを予見していた馬摘星は、友情の証として遥姫と髪飾りを交換すると、単身で皇帝・楚有圭(そゆうけい)の前に立つ。意識が戻った渤王は溯暘に馬を走らせ、煬軍の矢の雨を浴び満身創痍となりながら、ついに皇宮にたどり着き…。