六龍が飛ぶ

「新たな時代を切り開くのは、理想か、野望か——。」
14世紀、高麗末期の混乱の中、腐敗した王朝を打倒し、新しい国を築こうとする6人の英雄たち。
戦場を駆ける若き将軍イ・バンウォン、
朝鮮建国の頭脳・チョン・ドジョン、
剣を極めた最強の剣士イ・バンジ、
乱世に生きる剣客ムヒュル、
革命を夢見る女性プニ。
彼らはそれぞれの信念と正義を胸に、命を賭けた戦いに挑む——。
しかし、志を共にしたはずの仲間たちはやがて、権力を巡る陰謀、裏切り、戦いに巻き込まれ、避けられない対立へと向かっていく……!
- ユ・アインが魅せる、冷酷な野心家イ・バンウォン!
歴代の名優たちが演じてきた朝鮮王朝の実力者イ・バンウォン役に、ユ・アインが挑戦!理想を掲げながらも権力に魅せられ、冷徹な策士へと変貌していく姿を圧倒的な演技力で魅せる。
- 戦乱の時代を生き抜く6人の英雄たちの熱きドラマ!
史実に基づく英雄たちと、架空のキャラクターが交錯することで、政治的な陰謀だけでなく、民衆の視点からも描かれる革命の物語がよりドラマティックに!
- ダイナミックなアクションと緻密な脚本!
剣士たちの戦いを描いた華麗なアクションシーンや、歴史の流れを巧みに織り込んだ緻密なストーリー展開が魅力。ただの時代劇ではなく、エンターテインメントとしても最高峰の仕上がり!
詳細情報
おすすめ度 | |
---|---|
放送年 | 2015年 |
ジャンル | 時代劇 |
話数 | 全50話 |
出演者 | ユ・アイン シン・セギョン キム・ミョンミン |
「六龍が飛ぶ」の配信情報
配信状況 | 無料期間 | 月額料金 | 申し込み | |
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「六龍が飛ぶ」のあらすじ・各話エピソード
「六龍が飛ぶ」は、朝鮮王朝建国を目指して6人の英雄が立ち上がる、壮大な歴史ドラマです。高麗の腐敗した政権に立ち向かい、新しい国を作るために集結した彼らが、それぞれの志を胸に戦い抜く姿が描かれます。力強いアクションと緻密な政治的駆け引きが織り成すスリリングなストーリーに引き込まれることでしょう。イ・バンウォンの成長と、彼を取り巻く仲間たちとの友情が見どころです。
ここでは、物語全体のあらすじと、各話エピソードを詳しくご紹介します。
予告編
あらすじ
高麗後期の14世紀。辺境の咸州(ハムジュ)に暮らすイ・バンウォンは、百戦百勝の名将である父イ・ソンゲのような強い男になることを夢見ていた。 ところがある日、初めて都を訪れたバンウォンは、尊敬する父が悪徳官僚イ・インギョムの圧力に屈した姿を見て絶望する。 そんな中、成均館の官吏チョン・ドジョンはイ・インギョム率いる都堂(トダン)三人衆の企みを暴き、明との戦を阻止。その姿に感銘を受けたバンウォンは、都に残って成均館に入学する。
時は流れ、6年後――。
<新たな国を建設する>というチョン・ドジョンの志を知ったバンウォンは彼を探し始め、腐敗した高麗を終わらせるべく武術を極めたタンセ、重税に苦しむ村人を救いたいと願うプニ、立身出世を目指す剣客ムヒュルと出会う。彼らはチョン・ドジョンの暗号と運命に導かれ、イ・ソンゲのいる咸州に集結。やがて6人の勇者たちは、都堂三人衆を倒して新国家を築くという目標に向かって一つになるが・・・。
各話エピソード
高麗後期の14世紀。咸州の名将イ・ソンゲは高麗の辺境を守る無敵の武将。そんな父を見て育った五男のイ・バンウォンは父のような最強の男になりたいと願っている。一方、都・開京ではイ・インギョム率いる都堂三人衆が政界を牛耳り、私腹を肥やしている。元と修交を結ぼうとする三人衆によって、明との戦の危機が迫っていた。イ・ソンゲはこれを防ぐために王命を受けて上京。ソンゲに同行することになった息子のバンウォンは、都でプニとタンセ兄妹と出会う。
バンウォンは、インギョムが開いた宴会で、父のソンゲがインギョムに屈する姿を目撃し、父に失望する。一方、チョン・モンジュら文官は、ソンゲが突然帰郷すると知り驚く。そして、元との修交が既成事実になることを危惧する。そんな中、チョン・ドジョンは、元の使臣を迎える迎接使を引き受けるが、改革派の文官たちによって小屋に監禁されてしまう。タンセを助けに来たバンウォンは、偶然縛られたドジョンを発見する。元の使臣が到着し、迎接使としてドジョンが挨拶に向かうが…。
民心を動かし、戦を阻止したチョン・ドジョン。そんなドジョンの姿に感銘を受けたバンウォンは、ドジョンの弟子ホ・ガンの助言で、成均館に入学することを決意する。一方、幼いプニとタンセは流刑地へと向かうドジョンを追い、長平門で歌った歌について尋ねる。2人は、母が魯国公主に仕えた女官だったことを知る。意気揚々と成均館に通学するバンウォン。ある日、権力者キル・テミの息子キル・ユが儒学生を自主退学や自殺に追い込んでいると知り…。
母を捜しに出たタンセは、キル・ソンミに会いに行く。ソンミは、母は高麗の大罪人で、母を捜し続ければ、家族が皆殺しになると、タンセに忠告する。一方、両親を殺害されたムヒュルは、乱世を生き抜くために武術で身を立てようと決心し、ホン・デホンに弟子入りする。母捜しを断念したタンセは、思いを寄せる同じ村のヨニと幸せな毎日を送る。七夕祭りの日、キル・テミの使用人たちにより、村が襲撃される。ヨニを守れなかったタンセは自らを責め、崖から身を投げようとするが…。
権力者ペク・ユンが謎の刺客に殺害される事件が発生。都堂では、テミを疑う声が広がり、大混乱に陥る。一方、洞窟で地図を発見したバンウォンは、新王朝建国の立案者を探し出すことに。バンウォンは、ペクを殺した刺客を探る中、その男が殺母蛇と呼ばれていることを知る。その頃、プニは、ドジョンの助言に従い、村人と共に密かに自分たちだけの土地を耕していた。プニの元を訪れたドジョンは、木彫りの人形をプニを渡し、再び道に迷ったら訪ねてくるように告げ、立ち去る。
プニは、洞窟で待つ村人たちに、会わなければならない人がいると告げ、ドジョンを捜しに出掛ける。プニは、ドジョンの居所を知るイ・ウンチャンに会いに行くが、待ち伏せていた批国寺の僧侶たちにさらわれる。一方、ホン師範に騙されていたことに気づいたムヒュルは、噂の殺母蛇を倒して名声を得ようと考え、ソガム市場へと向かう。
暗号を読み解いたバンウォンは、何者かが、咸州を拠点に父ソンゲを中心とした国作りのために革命を計画していることを知る。咸州に戻ったバンウォンは、革命に関する文書が、かつての師兄ホ・ガンにより書かれたものだと気づく。プニはソンゲに謀者に疑われるが、バンウォンに助けられる。一方、都のイ・インギョムはホン・インバンを失脚させるため、占星術師に占いを頼んだところ…。
ついに、ドジョンがソンゲの前に姿を現す。ドジョンは、都堂三人衆を倒し、新しい国を作ろうと力説するが、ソンゲは頑なにドジョンの提案を受け入れようとしない。ドジョンの言葉を密かに聞いていたバンウォンも加わり、チョ・ソセンを騙し討ちした話を持ち出し、父を説得するが、ソンゲの気持ちは変わらない。業を煮やしたバンウォンは、父の代わりにこっそりと安辺策の文書に印を押す。
ドジョンは、ホン・インバンに会い、インギョムとチェ・ヨンに対抗するには、キム・テミと手を組み、ソンゲの安辺策可決に協力しなければならないと訴える。インバンは、ソンゲの真意を確かめるべく、チョンニョンを咸州に送る。その頃、ソンゲはバンウォンが安辺策の文書に勝手に押印したことを知る。チョンニョンとバンウォンの逮捕を命じ、上疏を撤回しようとするソンゲ。一方、「ペク・ユンを殺したのはホン・インバンだ」という噂を広めるよう依頼されたタンセは、事実を確かめるべく向かった先でヨニと再会する。
都堂で安辺策が大多数の賛成を得て可決される。知らせを受けたバンウォンは、プニに伝えに行き、大喜びする。キル・テミとホン・インバンに裏切られたインギョムは都に自分の知らない勢力がいると気づき、チョヨンに情報収集を命じる。一方、ドジョンは、バンウォンが勝手に安辺策に印を押したと知り、激怒する。ソンゲが認めていないなら、革命は時期尚早だった、説得して待つべきだったとバンウォンを責める。
安辺策可決の背景には、ホン・インバンとキル・テミ、イ・ソンゲが税収を山分けするという密約があったという噂が広まり、都堂は大騒ぎに。バンウォンの元に、巡軍府が現れ、バンウォンは連行されてしまう。これをインギョムからの宣戦布告と受け取った兄バンウは、安辺策の撤回を求めることはせず、父イ・ソンゲに事態を報告する。一方、バンウォンが拷問死すれば、一石四鳥になるという、ヨニの考えを聞いたドジョンは…。
イ・インギョムが仕掛けた罠であったはずの文書は、イ・ソンゲがペク・ユ殺害の容疑者だと匂わせる内容にすり替わっていた。都堂の高官たちはソンゲの報復を恐れ、捜査の中断を主張する。そんな中、バンウォンの黒幕は、ドジョンではないかと疑い始めるインギョム。一方、なかなか口を割らないバンウォンに対し、巡軍府のナム・ウンは、父イ・ソンゲが戦死したという嘘でバンウォンを絶望させ、自白を引き出そうとする。
イ・ソンゲは、バンウォンを助けるため、自ら都堂に出向くことを決意する。釈放されたバンウォンは、幼い頃に出会った少女がプニであること知り、プニの元へと急ぐ。プニを抱き寄せ、思いを告げるが、プニは彼の想いを拒んでその場を去ってしまう。一方、イ・インギョムは失脚し、チェ・ヨンが新たな領門下侍中に就任。イ・ソンゲは、ホン・インバンとの連合を解消し、ドジョンを唖然とさせる。批国寺の僧侶に追われる中、タンセはヨニが花事団の黒謀だと知る。
都堂に入ったイ・ソンゲの策士となったドジョンは、海東甲族からの支持を得るべきだという新たな策をソンゲに提案する。早速、チョン・モンジュが海東甲族の首長ミン・ジェに会い行き、支持を打診する。しかし、ホン・インバンが自身の三男とミン・ジェの娘ダギョンに縁談を申し入れるという先手を打っていた。一方、ヨニからプニが生きていると知らされたタンセは…。
タンセが三峰から離れた直後、猛烈な殺気を感じ取ったタンセは、刀を抜く。タンセは刺客からドジョンとヨニを救い出し、プニと涙の再会を果たす。プニとヨニをそばで守るため、タンセはドジョンの組織に入ることを決意。イ・ソンゲは、タンセを息子同様に扱うとし、イ・バンジという名を与え、ドジョンの護衛を任せる。そんな中、バンウォンとミン・ダギョンは婚礼を挙げる。一方、ホン・インバンは自分に背いた海東甲族への報復として、一族の土地を力づくで接収しようとする。
ホン・インバンの弾劾採決直前、インバンはチョ・バンが謀反を企てたと偽証拠を突きつけ、自身の弾劾採決を延期させる。その後、海東甲族の首長ミン・ジェを訪ねたインバンは、謀反の黒幕はイ・ソンゲだという上疏文に海東甲族全員が署名しなければ、700年の歴史が終わると脅迫する。ミン家で、署名が行われようとするその時、バンウォンが木箱を持って現れる。そして別に用意した文書に署名を迫る。
バンウォンの作戦は成功。チェ将軍は上奏を受け取り王宮へ。ホン・インバン、キル・テミ、イ・インギョムを捕らえるよう命令が出る。批国寺のチョンニョンは悩んだ末、インバン側につくことを決心する。一方、ヨニは、イ・ソンゲを支持すべきだとチョヨンを説得する。追われる身になったインバンは平沢へ向かい、テミはソンゲを殺害してから後を追うと約束する。
イ・バンジはキル・テミとの真剣勝負の末、高麗一の剣士という称号を手に入れる。一方、処刑の直前にドジョンが新たな国を作ろうとしていることを知ったインバンは、驚きに包まれながら死を迎える。処刑時、インバンの使用人テグンが生き残っていることを不思議に思ったプニは、テグンがチョ・ミョンスに会っていることを知る。そんな中、「イ・インギョムと手を組んでチェ将軍を討つべきだ」というドジョンの言葉に、ソンゲは…。
批国寺の知財録を読んだチェ将軍は激怒。チェ将軍は、ドジョンを追放するようイ・ソンゲに詰め寄るが、ソンゲは受け入れようとしない。チェ将軍は、インギョムと共に歩むことを宣言する。インギョムはチェ将軍の独断で極刑を逃れ、流刑となる。そんな中、プニの仲間のトクチルが失踪。プニとバンウォン、ムヒュルはトクチルが追っていた謎の荷車を捜しに行く。一方、都堂は鉄嶺以北を割譲せよという明の要求に揺れている。それに対し、チェ将軍が反応しないことに、ドジョンは違和感を覚える。
チェ将軍は、イ・ソンゲに「遼東を征伐しよう」と告げる。イ・ソンゲは、無謀な征伐で民を悲しみに陥れるものではないと断固反対する。一方、ドジョンは思い悩んだ末、政変を起こそうと決意し、朝廷にいる同志と咸州の家別抄をいつでも動かせるよう準備を整える。ドジョンは、戦を止めるにはイ・ソンゲが新たな国の王に即位するしかないと宣言する。遼東出兵が間近に迫ったある夜、ドジョンはイ・ソンゲに決断を迫るが…。
悪天候と食不足で、多くの兵の命が失われていく。イ・ソンゲは、鴨録江を渡らないと宣言し、チョ将軍に回軍を提案する。王の報復を恐れるチョ将軍は「開京へ戻った後に王を代える」という条件で撤退に応じる。禑王は回軍の知らせを聞き、イ・ソンゲの家族の処刑を命じる。一方、軟禁されているダギョンやプニは桃花殿に移される。数百名の兵が監視する桃花殿に近づけないバンウォンは、チョヨンから桃花殿にある秘密の通路の場所を聞き出し救出に向かう。
家族と無事再会したイ・ソンゲは勝利を誓い、王宮に攻め込む準備を整える。絶体絶命の危機を迎えた禑王は、イ・ソンゲの家族を反乱軍と称し、兵士を募って戦うようチェ将軍に命令する。プニとバンウォンは、人脈を駆使して敵兵の数を減らすことに成功する。やがてイ・ソンゲの軍は崇仁門を突破し、王宮を制圧。重臣会議で、イ・ソンゲとチョ・ミンスは人徳のある定昌君を王に推戴しようと話し合う。だが、民の間で「十八の子が王になる」という歌が流行り始める。
イ・ソンゲを裏切って幼い昌王を即位させたチョ・ミンスは、さらにインギョムの復権を計画する。想定外の展開に慌てたハ・リュンはチョ将軍の前に姿を現し、半月前にインギョムが死んだことを明かす。一方、ドジョンは土地制度の改革に着手するため、チョ・ジュンを天下の奇才としてソンゲに紹介する。ドジョンは、バンウォンとバンジ、ムヒュルに秘密の隠し場所から資料を持ってくるよう命じるが、すでに資料は何者かによって盗まれていた。
バンウォンは花事団の手下に捕らえられ、ハ・リュンと再会。ハ・リュンは、バンウォンの観相を見て、なぜドジョンの下にいるのかと尋ねる。一方、バンジはキル・ソンミと剣を交える。ソンミは、プニがヨニャンの娘だという事実に驚き、そのまま解放する。命懸けで資料を取り戻したプニは、土地をもらってバンジと故郷に帰るという夢に一歩近づいたと笑顔を見せる。偶然テグンを目撃したヨニは幼い日のおぞましい記憶を思い出し気を失ってしまう。
チョ将軍は、和解のしるしにイ将軍らを桃花殿に招く。宴会中にバンジは偶然テグンを目撃し、怒りに身を震わせるが、騒ぎを起こすなというナム・ウンの言葉を思い出して必死に耐える。ムヒュルはバンジの様子がおかしいことに気づき、ヨンギュにバンジを連れて家別抄に帰ってほしいと頼む。その頃、ハ・リュンに誘われて食事に出かけたドジョンは、宴会が罠だと気づく。
イ・ソンゲ一派に捕らえられたチョ・ミンスは、暗殺を企てたことを自白。バンウォンは、自決した謎の刺客の正体が気になり探り始める。一方、ドジョンとイ・ソンゲは土地制度の改革を円滑に進めるため、チョン・モンジュにイ・セクとの間を取り持ってほしいと頼む。イ・セクは、禑王の帰京を要望する。それを受ける代わりに、イ・ソンゲは土地改革の全面実施を申し出る。
チョン・モンジュは、何者かからの手紙に導かれてドジョンの洞窟に足を運び、新朝鮮の地図を見て驚愕する。モンジュに、これまで計画してきた全てを打ち明けたドジョン。しかし、モンジュは高麗の枠の中で改革して理想の国を造ろうと言い、2人の意見は平行線を辿る。バンウォンはモンジュが自分たちの秘密を密告するのではないかと警戒する。そんな中、量田担当の3人の役人が殺害されるという事件が起こる。無名の仕業だと疑うドジョンは…。
クモル寺で、バンジとドジョンは、老婆たちを連れて立ち去ろうとするバンジの母ヨニャンを目撃。バンジは母が生きていたことをプニに伝えるが、プニは「母は拉致されたのではない」と自らが目撃した出来事を涙ながらに明かす。一方、都堂では、3人の役人が殺されたことで、量田を保留すべきだという意見が強まる。ドジョンはモンジュを説得できるまでは高麗を存続させると約束するが、バンウォンはそんなドジョンのやり方に不満を抱く。
バンウォンは、上王からの贈り物が届く時間と、バンジが外出する時間が一致することに疑問を抱き、ムミョンが何かを企んでいると知る。母に会いに行こうとしていたバンジも、ソンミが自分をおびき出すために騙したことに気づく。イ・ソンゲの暗殺に失敗したムミョンの組織員は「先王様、万歳」と叫び自決する。一方、モンジュは幼い昌王の廃位が近いことを察し、定昌君に即位の準備をしてほしいと伝える。定昌君は時間がほしいと返答し、ユルランを連れて逃げようとする。
ユルランは、定昌君に自分がチョク・サグァンだと打ち明ける。定昌君は、生きる覚悟を決め、解毒剤を飲む。一方、チチョンテの正体が気になるバンウォンは、ハ・リュンを訪ねる。ハ・リュンは「チチョンテは批国寺か花事団の者だ」と推理する。イ・ソンゲはモンジュらと共に定昌君を王に擁立。イ・ソンゲは桃花殿で仲間や部下の労をねぎらう酒宴を設ける。天下泰平の世を目指そうと、笑顔で語り合う一同だが…。
ドジョンが描いた新国家の構想は、王族と宗親は政に関与させないというもの。「新たな国の宰相になってほしい」とモンジュの前でひざまずき懇願するドジョン。2人の会話を盗み聞きしていたバンウォンは大きな衝撃を受ける。バンウォンは、チチョンテの正体がチョヨンと知り、チョヨンを軟禁する。揺れ動くバンウォンの気持ちを利用し、チョヨンは取引を持ちかける。バンウォンはドジョンに、チョヨンの提案に応じたふりをして無名をおびき出すと宣言。バンウォンはついに、分家して私兵を育て始める。
プニに涙を見せ、口づけをしたバンウォン。プニは、様子がおかしいバンウォンを心配する。一人洞窟に向かったバンウォンの前に、ヨニャンが姿を現す。ヨニャンは子供たちの生存を知り、ソンミに怒りをぶつけ六山を恨む。一方、ムミョンはペク・グンスを殺した者を探すため、チョク・サグァンに尾行をつける。批国寺の僧侶に囲まれたサグァンを偶然通りがかったムヒュルが救い出す。土地改革の難しさを痛感するドジョンは、自ら政治を行うことを宣言する。
民の前で土地台帳を燃やしたドジョン。その姿を見たバンウォンは改めて敬愛の念を抱き、複雑な気持ちになる。一方、プニは母のヨニャンと再会する。ヨニャンはムニョンに属していることを認め、今後は自分捜してはいけないと告げ、プニを冷たく突き放す。一方、ドジョンが進める仏教改革に、権門勢族やムミョンたちも戸惑いを隠せない。ついに、成均館で大騒動が巻き起こり死傷者が出る。イ・ソンゲが欠席する会議で、モンジュはドジョンを弾劾する。
ドジョンは、出自を理由に朝廷から追放されることに。恭譲王はドジョンを流罪に処し、イ・セクらを復職させる命令書を書く。これを知ったバンウォンはモンジュを激しく非難する。モンジュは協力するふりをして当初から計画していたはずだというバンウォンの言葉を聞き、イ・ソンゲはモンジュに刀を突き付けてドジョンを呼び戻せと迫るも拒否される。狩りに出かけたイ・ソンゲは、突然飛んできた矢を避けようと落馬し、大けがを追う。それを知ったモンジュは、ドジョン一派を追放しようと企む。
バンウォンは、弱気になる父イ・ソンゲを励まし、必ず自分が大業を成し遂げると誓う。恭譲王は、ドジョンら4名の処刑の命令書に玉璽を押し、開京に戻り次第執行するようポウンに命じる。サグァンが暗殺に失敗したことを知る王。イ将軍が開京に戻ったと聞き、ポウンはイ将軍の屋敷に向かう。一方、イ将軍は意識不明の状態が続く。バンウォンは、病状を隠すため、医員を屋敷に足止めし父が軽症であるように取り繕う。
バンウォンとヨンジュ、イ・バンジを殺害しようとしているポウンの計画を知ったムヒュルは、ポウンの隣にいる女がチョク・サグァンであることを知らせるため飛び出す。ポウンの前に姿を現したバンウォンは、ヨンギュにポウンを殺害させる。一方、ムニュルの祖母ミョサンとプニは、戻ってこないバンジとムヒュルを心配する。その頃、市場にはバンウォンを処刑しろという内容の壁紙が貼り出される。
恭譲王はポウンが死に、サグァンの生死も分からず、すべてが終わったと感じる。そんな王の元をドジョンが訪ね、ポウンをさらし首の刑に処し、逆賊であるという教旨を下してほしいと頼む。ドジョンは、新国建国に向けてイ将軍が潔白であることを知らしめるために、ポウン殺害がバンウォンの独断であったという噂を流すよう命じる。ヨニャンがドジョンを訪ねる。自らがムミョンだと認め、土地改革を井田制でなく科田法にとどめ私田は残すように迫るが、信念を変えないドジョンに、ヨニャンは改めて宣戦布告する。
ドジョンと太祖イ・ソンゲは、長男バンウを新しい国の世子にしようと説得するが、バンウは頑なに拒んで首を縦に振ろうとしない。イ・ソンゲらは、バンウォンたちの蛮行に衝撃を受けるが、トゥムン洞での惨劇後、儒生は続々と官職に復帰する。そんな中、「私を探そうとすると死ぬ」という書置きを残し長男バンウが失踪する。一方、 クムォル寺の住職は王妃・姜氏夫人にバンソクが王になれなければ短命になると予言する。
太祖イ・ソンゲから話を聞いたドジョンは、軍事まで含めた全権を与えてくれることを条件に、バンソクを王世子として守ることを誓う。 一方、バンウォンと会ったヨニャンは、バンウォンの味方になり、機会を与えることを告げる。批国寺からの帰り道、バンウォンは花事団の黒蝶に尾行され襲われる。ヨニは、プニのもとに集まる膨大な情報が全てバンウォンに流れることを危惧し、プニを村に返すべきだとドジョンに訴える。バンソク世子冊封の知らせに納得のいかないバングァとバンガンは、バンウォンを訪ねる。
六山は、ドジョンがモエンパ首長と密約を交わしたと聞き、刺客に密約書を奪うよう指示する。一方、湾商客主がムミョンの拠点だと確信したドジョンは、商団の面々を逮捕するよう命じる。そして、密約書をイ将軍に渡すようにとピウォルに託す。チルボクがソンドルの遺体を荷台に乗せて戻って来る。プニは、ソンドルの死が自分のせいだと責め、これ以上犠牲を出さないためにある決断をし、バンウォンを洞窟に呼び出す。
チョヨンとイ・シンジョクは巡軍府に捕らわれ拷問を受ける。イ・シンジョクはムミョンとの関係を問い詰められても、知らないとしらを切るが、チョヨンはシンジョクを助けるよう提案する。 バンウォンの身を案じるプニとムヒュル。ヨニは、プニが村に行く決心をしたことを喜び、今後バンウォンのことを気にするなと言う。一方、ドジュンは、バンウォンのもとへ向かい、明に使節団として行くように告げる。バンウォンは、1年以内に帰還すると断言する。
使臣としてやって来たバンウォン達を手荒に出迎えたのは燕王・朱棣だった。ムヒュルはバンウォンを守るために朱棣に刀を向けるが、逆に危機に陥る。バンウォンは、せめてもの慰みとして、決闘させてほしいと提案し、朱棣はそれを受け入れる。 流刑地では、定昌君とサグァンは穏やかな日々を過ごしながらも、翌日の処刑について考えている。サグァンを生かすために定昌君は使いにだし、その間に王命による処刑を受ける。
ムヒュルは、南京から無事に戻ってきたバンウォンと再会し、お互い大きく変化した姿に感激する。二人は互いの武運を祈り別れ、帰国の途に就く。 帰国の挨拶をするバンウォン。バンウォンが外交において大手柄を立てたことを喜ぶ太祖。屋敷に戻ったバンウォンはダギョンから軍改革について詳しく話を聞き、ヨンギュが地下倉庫に武器を隠し持っていることを知る。一方、漢陽に戻ったムヒュルは偶然サグァンの姿を目撃する。見逃してくれと懇願するサグァンをムニュルは聞き入れる。
ドジョンを明に行かせるべきだという話が持ち上がる。ドジョンはムミョンとつながっているバンウォンの仕業ではないかと疑う。ハ・リュンとミン・ジェは、ドジュンを明に行かせまいとする太祖に、必ず行かせなければならないと伝える。追い詰められたドジョンは、明に行かせてくれと直訴するが、太祖に却下される。 一方、王妃カン氏夫人は、バンウォンにバンソクのことを頼む。カン氏夫人が息を引き取ると、太祖は姿を消してしまう。
イ・ソンゲは使臣として明に送った者たちが殺害されたと発表し、これが明の宣戦布告だと言い遼東征伐を宣言する。新たに組織される中央軍の軍事訓練のために練武場に集合しろと王命を下す。 ムヒュルとホン・デホンに武器の移動を指示したヨンギュは、確認のために武器庫へ。ところがそこに一人の少年が。手にした刀で少年を斬ろうとするが、子どもを斬ることができずに逃がそうとするが…。
ヨンギュの死を悲しむバンウォンは、自分がドジョンや世子バンソクを訪ねたのは、二人を殺せるか確認したかったのだと、自分の心に気づく。ヨンギュの葬儀。腹心とヨンギュと親しくしていた者たちを別室に集めたバンウォンは、7回の法要で計画を詰めることにする。 ハ・リュンは、手下のイ・スクホンが王妃の墓守の当番の日に、500名の兵を動かすことができるとバンウォンに手紙で伝える。
ついに、バンウォン率いる反ドジョン派がついに挙兵。イ・スクポンも500の兵を率いて王妃の墓の近くで待機する。 その頃、ドジョンは腹心たちと遼東出兵に向けて最後の確認をしていた。イ・ソンゲの病状は重篤で、ドジョンが先に出発することに。バンジは、ヨニに必ず生きて帰ることを約束し、口づけする。プニは、武器がないのを見て、バンウォンがドジョンを討つのだと察し、遼東征伐に全神経を注いでいるドジョンに、バンウォンの挙兵を知らせに走る。
ドジョンを救うために必死に追ってきたバンジは、ドジョンとヨニの死亡を知らされ、悲しみに暮れる。 一方、ハ・リュンは、ナム・ウンと、ドジョンの弟チョン・ドグァンら残党を捕まえるのに躍起になっていた。そして、ドジュンの遺体は山に捨てるよう指示する。怒りが爆発した太祖は、バンウォンを殺そうと剣を向ける。ジランが割り込み、全ての息子を殺すつもりかと太祖を止める。失意の太祖は王位を譲り、咸州に戻る。
バンウォンは、ムミョン解体のために3つの基盤である「宮廷組織」「寺」「商人の私兵」を潰さなければならないと、ハ・リュンに話す。ムミョンもまた、宴を開きバンウォンを討つ準備をする。宴会でバンウォンを殺害し、バンジが復讐したことにすると決めるヨニャン。さらに、ヨニャンは騒動に紛れて六山も殺害するようキル・ソンミに密命を下す。そして、復讐の後、プニのもとに戻ると妹に危険が及ぶから自分と一緒に国外に逃げようとバンジを誘うが、バンジはきっぱり断る。
バンウォンは、ハ・リュンとプニと共に逃げようとするが、キル・ソンミに行く手を阻まれる。ソンミを倒したムヒュルは、すぐにサグァンと戦うバンジのところへ駆けつける。5人の罪人を殺すために現れたサグァン。壮絶な戦の末、サグァンはついにバンジとムヒュルの刀に倒れる。ムヒュルはバンウォンに会い、プニから預かったものと下賜された剣を返し、別れを告げる。2年後、バンウォンはついに朝鮮王朝・第三代王の座に就くが…。
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